香典返しは、仏式では四十九日(地域や慣習によっては三十五日)に香典を頂いた方に感謝の思いを込めて、忌明けの報告の挨拶状を添えてお返しの品を送るものです。
神式では三十日祭あるいは五十日祭、キリスト教では1ヶ月後の昇天祭にお返しするのが一般的です。
金額はいただいた香典の半分が目安。ただし高額の香典であったり一家の主人が亡くなった場合は3分の1でよいといわれます。
またお返しの品を一人一人選ぶのは大変ですので、金額を何段階かに分けて一律に同じ商品を選んでお返しをする事が多いです。
5本結び切り 蓮
(黒白あるいは黄白)
志、忌明、満中陰志
贈り主様のご名字 ・または施主等
<品物選びのご参考までに>
■お茶
お茶を飲んで故人を偲ぶということで香典返しに用いられています。
■タオル類
仏事では仏の世界へ白装束で旅立つという意味から『さらし』が利用されていました。それがタオル類という形で今でも引き継がれています。また、実用品としても好まれます。
■砂糖
仏の世界へ白装束で旅立つという意味とともに『消耗品』であることから先様へ不幸が及ぶのを消滅させると言われています。
■石鹸
実用品として喜ばれているとともに、不幸を洗い流すという意味も含まれています。
■陶器
昔は死んだ後、土に埋葬するという習慣があり、人間は皆土に帰るという意味を含めて、陶器が利用されています。
■漆器
不幸を塗りつぶすという意味と、二度と不幸がないように願いをこめて色直しをする意味で漆器が利用されています。
【主な法事・法要】
<通夜・告別式>
香典は、お通夜または葬儀・葬式・告別式のいずれかに持参します。お香典を入れるのし袋は宗教によって異なる為注意してください。宗教がわからない場合は「御霊前」と書いたものであればたいていの宗教に用いることができます。
また「御霊前」は通夜・告別式のいずれにも使えます。
<初七日>
亡くなった日から数えて七日目に営む法要です。最近では告別式当日に行われる場合が多いようです。列席者の中でご遠方の方々への配慮から、葬儀の後に初七日法要を繰り上げ、合わせて行うことが多くなりました。
<四十九日>
亡くなった日から数えて四十九日目に営む法要です。仏壇がある場合は、それまで閉じていた仏壇の扉を開け、朝夕、水やご飯、故人の好物などを供えます。四十九日の法要を三十五日に繰り上げることがありますが、法要は定められた日より後になってはいけないが、早くなるのはかまわないとされています。
<一周忌>
亡くなってから七日ごとに法事・法要があります。四十九日までの法要を「追善法要」と言い、その後一年ごとの法要を「年忌法要」と呼びます。亡くなってからのちょうど一年目の同月同日(祥月命日)を一周忌と呼びます。
一周忌には親族以外にも、知人・友人などを招いて行われます。
引出物の数は結納品の品数などと同じように、奇数が好んで用いられます。 これは、奇数が「割り切れない」ことから、二人の仲が決して割れることの無いよう縁起をかついだものです。 婚礼の引出物にかけるお熨斗は、紅白の結び切り(ほどけないように固く結んだ水引)、表書きは『寿』とします。のしの下の贈り主名にはご両家の姓やお二人の名前を書きます。
紅白10本結び切り
寿
新郎新婦のお名前
(右に新郎・左に新婦)
または両家の姓
※婿取りの場合は逆になります。
<品物選びのご参考までに>
■食器・台所用品などが多く選ばれますが、近年はカタログギフトが人気です。
また、引き出物にお菓子や縁起物(かつお節など)を添える事が多いです。
■地方、地域の伝統や慣習などにも注意しましょう。
■割れ物は縁起が悪いとされてきましたが、最近ではさほど気にされません。
■ご本人達の記念よりも、相手にとって実用的なものが喜ばれます。
■広い年齢層に受け入れられるものが良いでしょう。
■いくつあっても困らないものにしましょう。
■遠くからお越しいただくお客様の持ち運びも考えましょう。
お祝いは、挙式の1ヶ月前~1週間ほど前まで。
良い日(できれば吉日の午前中)を選んで新郎(新婦)の自宅に持参するのが本来のしきたりです。
紅白10本結び切り
御祝 または 御結婚御祝
贈り主様の名字
<品物選びのご参考までに>
■生活に必要な物、できるだけ場所をとらない物、いくつあっても良い物。(食器、鍋、家電品、ペア衣類、時計、新居に飾れるようなインテリア雑貨などの実用品が良いでしょう。)
■欲しくても普段ではなかなか買わない物などを選ぶと良いでしょう。
■数の縁起という意味で、品物もセットで贈る場合には偶数は避けましょう。但し、1ダース/1ペアなどは一個と考えますので大丈夫です。また四,九は避けたほうが無難です。
■高額な品物は何人か合同で贈るという方法もあります。
■割れ物は縁起が悪いとされてきましたが、陶器やグラス類も現代では人気も高く、割れ物だからと言って最近では気にすることもなくなりました。
■ハサミや包丁も「縁を切る」という意味で避けた方が無難ですが、本人から希望された場合には「新しい人生を切り開く」という意味のメッセージを添えると良いでしょう。
結婚式には出席できなかった方から結婚のお祝いをいただいた際に、お祝いの半額程度の品を結婚後1ヶ月内を目安に御礼の思いを込めて贈ります。 結婚の引出物と同等の意味がありますので品物選びのポイントもほぼ同じです。よく会う方には手渡しで。ご遠方の方には宅配便で送ってもかまいませんが、お礼状を添えると気持ちが伝わります。
紅白10本結び切り
内祝・結婚内祝
新郎新婦の姓(右に新郎・左に新婦)
またはお名前
※婿取りの場合は逆になります。
<品物選びのご参考までに>
■近年はカタログギフトが人気です。
■その他にブランド食器、和食器、洋食器、ガラス製品などもよく選ばれます。
御祝の時期としては、産後10日~1ヶ月程度で贈るのが通常です。産後は休養が必要なときなので、持参よりも発送の方が良いでしょう。 直接渡したい場合には、母子ともに落ち着いた産後1ヶ月以降にしましょう。
5本紅白蝶結び
御祝 または 御出産御祝
贈り主様の名字
<品物選びのご参考までに>
■写真たて、ベビー服、タオルケットなどが主流ですが、紙おむつ・食器・アルバムなど、いくつあっても困らないものにしましょう。
■1~2年経ってから使えるものを贈るのも喜ばれます。
■赤ちゃんへの贈り物だけでなく、お母さんへの贈り物も喜ばれます。(小物入れ、アクセサリー等)
出産をすぐにお知らせするのは両家の家族などの身内にとどめましょう。友人や知人へのお知らせは、事前にご主人にお願いしましょう。 又、目上の方やあまり親しくない人には電話でなく、手紙などを使って報告するのが良いでしょう。年賀状や暑中見舞いなどを使ってさりげなく伝えるのも良いでしょう。
5本紅白蝶結び
内祝・出産内祝
お子様のお名前
<品物選びのご参考までに>
■出産の内祝いギフトとして贈るのは生後1ヶ月までです。
■タオル、ハンカチ、石けん、洗剤、砂糖、コーヒー、紅茶、小皿揃えなど、先様が負担にならない実用品が良いでしょう。
■手紙と一緒に赤ちゃんの写真を添えると先様も喜ばれます。写真メッセージカードをご活用ください。